携帯低価格競争
こんばんわ
西村です。
インドの携帯電話市場でDOCOMOが6月に
1秒0.01ルピー(約1銭)の低価格料金プランを開始したようです。
現在インドでは大手11社と数社の新規参入企業による低料金競争を行っています。
1分間の通話料=1円、1分間の通話料=2円など
日本とインドの物価には差がある為、
価格をそのまま当てはめるわけにはいきませんが、
日本に置き換えてみれば破格の低価格によるシェア争いをしているわけですが
皆さんはこの低価格プランによるシェア獲得と聞いて想像する企業があると思います。
2005年に新規参入して以来、信じられないようなプランにより
新規顧客どころか既存の顧客も獲得し続けて
現在docomoやauと並んでシェア競争をしている会社といえば
【SoftBank】
この会社のCMはちゃんと広告戦略に則ったものです。
①認知
「部活のCM」
CMの内容は部活帰りの女の子が4人登場して、
「試合の件は電話して」
「うん、わかった」
「きみちゃん(だったかな?)にも電話するね」
「いいよ。私にかけるとお金かかるし」
「そっか。ソフトバンクじゃないんだ」
「ごめんね~」
「いいよ、きみちゃんのせいじゃないし~」
料金説明と「友達は大切に」というテロップ
内容でイジメを想像・助長させる様な表現があったとして問題になりましたが
この問題はCM内に留まらず、世間の話題を席巻し、ニュースでも議題にのぼる物でした。
計算した上での行動かは不明ですが、1本のCMを流すことで日本中のユーザーが
口コミによる宣伝塔となり、TVが代行者として宣伝をし続けました。
一歩間違えればブランドイメージを下落させる様なCMですが、
ブランドイメージが固まっていない新規参入会社ならではの作戦と言えると思います。
②利点の伝達
次のCMである「ホワイト家族」は家族に対してアピールしたものと考えられます。
疑似家族によってユーザーに対して視覚・感覚ともに使用時を想像させることが可能であり、
家族内に「お父さん犬」というマスコットを入れることで多層な年代のユーザーを獲得することに成功しました。
最初のCMで悪い方に傾いていたブランドイメージですが、このCMによって好イメージに転換させました。
http://k-tai.impress.co.jp/cda/article/news_toppage/32625.html
この後もユーザーにとって魅力的なプランや機種を打ち出したため
僅か5年でユーザー純増数1位の座まで登りました。
しかし、SoftBankで最も売行きが好調なのはホワイトプランですが、
低価格プランの宿命通り薄利多売の状態です。
シェアは伸びていますが売れ行きは伸び悩む。
この状況を打開する方法はおそらく2つあります。
①価格を上げる。
ただし、安いことが一番の売りであり、
安いからこそ機能について言及していなかったのですからユーザー数が激減する可能性があります。
②シェアを広げる。
こちらも国内シェアほぼ100%と言われている現状では難しいでしょう。
つまり、「ホワイトプラン」の様に斬新で、かつ収益の上がるプランを打ち出さない限り
薄利多売の状況は打破できないのではないでしょうか。
そしてこれは冒頭でも取り上げたインドでのdocomoにもあてはまる問題です。
低価格プランでどれだけシェアを増やしても収益に差がある以上
いずれは古参企業の安定した収益の前に撤退せざるを得ないのではないでしょうか。
資本主義の大原則は「資金力」ですから。
